四十肩、五十肩

2022年04月14日 13:35

肩関節周囲炎

非外傷性のものでは腱板炎・肩峰下滑液包炎や上腕二頭筋長頭腱炎、五十肩、外傷性では腱板損傷が臨床上頻繁に遭遇するものとして注目されています。このほか、外傷による関節脱臼や上腕骨骨折も問題になります。また肩関節部に痛みを訴えるものの中では比較的よくみうけられるものに、頚部や肩周辺筋からの放散痛や関連痛があります。また関連痛としては、心臓や胆嚢からの関連痛も問題になります。稀ではありますが、肩関節周辺の悪性腫瘍や炎症性疾患が痛みの原因になっていることもあります。
1.五十肩
おもに40~60歳代による肩関節周囲炎で肩関節にある腱板という組織が老化して、その周辺で起きた炎症が関節包まで広がり、その炎症のなごりで癒着を起こすと考えられています。炎症と痛みの強い急性期と拘縮が現れる慢性期とに分けられます。
○鍼灸治療方針:急性期は障害組織の消炎、鎮痛が主眼となります。慢性期ではそれに加えて、拘縮の進行を防ぐために循環改善をはかります。また、この期には積極的に運動療法を処方しなければならないです。

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