バセドウ病

2026年01月17日 05:40

自己免疫疾患

🔬バセドウ病とは(西洋医学的理解)
特徴
内容
原因
甲状腺刺激抗体(TSH受容体抗体)が自己免疫的に分泌され、甲状腺を過剰刺激
主症状
甲状腺腫(しこり)、頻脈、体重減少、発汗、手指振戦、眼球突出、疲労感、イライラなど
検査
TSH低下、FT3/FT4上昇、TRAb陽性(自己抗体)
治療
抗甲状腺薬(メルカゾールなど)、放射線治療、手術、β遮断薬などでの対症療法

🌿東洋医学的な見方(バセドウ病)

バセドウ病の状態は、**「陰虚陽亢(いんきょようこう)」や「肝火上炎」「心脾両虚」**などと捉えられます。
東洋医学での証
特徴
陰虚陽亢
体の「陰」が不足して「陽」が暴走 → 手足の熱感・口渇・動悸・イライラ
肝火上炎
情緒不安・怒りっぽさ・目の症状・不眠など
心脾両虚
疲れ・動悸・めまい・不安感・食欲不振など
気陰両虚
疲れやすい・汗が出る・声がかすれる・口乾く

🪡鍼灸での治療戦略

① 甲状腺機能の異常そのものを抑える
• 天突(CV22):喉の腫れ、甲状腺部の熱感を鎮める
• 気舎(ST11):甲状腺部の緊張・自律神経調整
• 大椎(GV14):免疫・自律神経の中枢、炎症抑制に重要

② 自律神経とホルモンバランスを整える
• 内関(PC6)・神門(HT7):動悸、不安、不眠、緊張を和らげる
• 太渓(KI3)・三陰交(SP6):陰虚改善、ホルモンの安定
• 肝兪・心兪・脾兪(背部兪穴):臓腑の調整とストレス緩和

③ 目の症状(眼球突出や乾燥感)
• 晴明(UB1)・攅竹(BL2)・太陽・四白:目の周囲の緊張と熱をとる
• 風池(GB20):頭部うっ血や眼精疲労、肝火上炎の調整



🧘‍♀️生活・セルフケアのポイント
• ストレスをためない(肝火・交感神経の暴走を抑える)
• 刺激物(辛いもの・カフェイン・アルコール)は控える
• 目を酷使しない、夜ふかしをしない
• 体を冷やさず、でも過度な発汗は控える



🧩東洋医学的診断が大事!

バセドウ病は、同じ病名でも人によって「証(体質)」が異なるため、
鍼灸では以下を丁寧に診て施術プランを組み立てます:
• 脈診・舌診(紅舌・舌苔・脈の速さなど)
• 自覚症状(動悸・不眠・多汗・情緒不安定など)
• 眼の状態・喉元の腫れ・体質

✨まとめ
項目
内容
疾患名
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
原因
自己免疫による甲状腺の過剰刺激
鍼灸アプローチ
甲状腺部の血流調整・自律神経安定・陰虚熱を鎮める・免疫調整
使用ツボ例
天突、大椎、内関、太渓、三陰交、風池、神門、気舎、晴明など
注意点
医師との連携(薬物療法や血液検査)を基本とした補完的施術が大切

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