小児の特徴(東洋医学的・発達的視点)
• 自律神経系が未発達
乳幼児は心身の発達がまだ不十分で、自律神経の働きが大人ほど整っていません。そのため、ちょっとした刺激や環境変化で心身が大きく影響を受けやすいです。
• 感情のコントロールが未熟
怒りや不安・恐怖などの感情を適切に処理する力が弱いため、夜泣き・かんしゃく・情緒の乱れが起こりやすいと考えられます。
• 生活リズムの不安定さ
睡眠リズムが安定しにくく、夜泣き・夜驚症などの症状につながる場合があります。
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東洋医学での理解
• 東洋医学では、乳幼児は「脾が未だ健全ならず(消化機能が弱い)」「心神が安定しにくい」とされます。
• そのため、夜泣きや不安症状は「気血不足」「心脾両虚」などの証と関連付けられることがあります。
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鍼灸でのアプローチ例
• 小児鍼(接触鍼)
皮膚を軽く撫でる程度の刺激で自律神経のバランスを整える。夜泣きや疳の虫に用いられる。