🧾 鍼灸による鎮痛の仕組み
1. 神経を通した鎮痛作用
• ツボ刺激によって 神経が興奮 → 脳に信号が伝わる
• その過程で「老廃物や疲労物質を排出する働き」が生まれ、痛みの原因物質を減らす。
2. 内因性オピオイドの分泌
• 最新の研究では、鍼刺激で体内から 内因性オピオイド(モルヒネ様物質:エンドルフィン、エンケファリンなど) が放出されることが確認されている。
• これが 痛みの伝達をブロック し、鎮痛効果をもたらす。
3. 脳・脊髄での痛み制御
• 脊髄後角や脳内で「ゲートコントロール作用」が働き、痛みの信号が弱められる。
• その結果、痛みの知覚が軽減する。
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🌿 鍼灸の鎮痛が役立つケース
• 慢性腰痛・肩こり
• 片頭痛・緊張性頭痛
• 関節リウマチなどの炎症性疼痛
• 神経痛(坐骨神経痛・帯状疱疹後神経痛など)
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つまり鍼灸は「痛み止めの薬を飲む」代わりに、体内で本来持っている痛みを抑える仕組み(内因性オピオイドシステム)を強化する アプローチといえます。